80年ぶりの大地震。ネパール・カトマンズ、地震後の建築事情。


建築専門家としてネパール地震後の診断4

昨年のネパール大地震直後に建築専門家として、カトマンズはじめ周辺の被害状況の確認や倒壊建物の診断で現地入りしました。

日本には多くのネパール人が留学や就労で滞在していて、母国に戻って活躍している人も多くいます。

地震状況の確認の合間を見て、私の知人や現地で活躍する建築家集団と会ったりして、現地の情報収集にも努めました。

ネパールはインドと中国に挟まれていて、インド資本によるマンションや商業施設などが多く存在しており、インドとの関係がとても強い国です。

ネパール現地の建築家集団もインド資本の建物の設計・デザインを多く手がけているそうです。

ただ皮肉にも、そのインド資本の建物が今回の大地震でかなり被害を受けており、その多くがインドの耐震基準で行われたものだと聞きました。

建築専門家としてネパール地震後の診断2

前回の大きな地震から80年ぶり。ヒマラヤ山脈は大陸のプレートがぶつかりあって盛り上がった山なので、日本と同じ地震国なのですが、長い間地震が来ないと油断してしまうのでしょう。

また、地震から1年半経ったいまでもスムーズに復興が進まない大きな理由に「政治的混乱」が挙げられます。

建築専門家としてネパール地震後の診断5

私が数度ネパールに滞在した時にも憲法改正に反対する声、インド政府への不満(経済制裁)から各地で死人が出るほどのデモが繰り広げられ、とても復興どころではないと感じたほどです。

日本と違い、途上国で自然災害が起きるとこんなことになるのか、と、もどかしい思いをしましたが、根気強く付き合っていくしかありません。

ただ、ネパール全土が被害を受けているわけでもなく、多くの世界遺産や大自然がある国。

多くの人に観光で行ってもらい、ネパールの美味しい空気を吸って、現地にお金を落としてほしいと思っています。

本当に素晴らしい国で、人も優しく、一度行くと何度でも行きたくなると思います。

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弊社でも、地震の復興とは全く別ですが、世界遺産の観光地バクタブルのホテルのデザインを手がけたりして、現地のパートナーとともに活動しています

ネパールの復興状況、デザインの活動状況についての報告を引き続き行って行きたいと思います。

COCOCHI DESIGNS GROUP(有限会社空間創造事務所ココチ/CocochiCam Designs (Cambodia) Co.,Ltd) CEO河内利成

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