複雑な教育事情 カンボジアと日本の違い~教育編~


こんにちは、プノンペンオフィスの鴫原です。

前回の運転免許が必要ない!?カンボジアと日本の3つの違い~生活編~に引き続き、日本とカンボジアの違いについてご紹介します。

今回は教育編です!

初等教育について書いていきます。

~カンボジアの歴史~

カンボジアは1970年代にポルポト政権における内戦により、多くの知識人が殺害されました。

ポルポトは原始共産主義社会を目指し、「知識は人々に格差をもたらす」という理由から教育を受けている者(教員、医師、技術者、学者等)を迫害。

やがて「メガネをかけている」「手がきれいな」「字を読める」「海外に行ったことがある」などの理由や密告制により、200万~300万人の国民が殺害されたとしています。

ポルポト政権によってカンボジアの教育システムは崩壊し、今もなおその傷跡は深く残っています。

ポルポトの名言:「知識人は邪魔。無知で貧乏で純粋な農民が最も改造しやすい。」

カンボジアは、日本と同じ9年間の義務教育制です。

しかし、日本とはかなり差があるのが現状です。

授業が二部制(午前・午後)

複雑な教育事情 カンボジアと日本の違い~教育編~1

小学校は基本的に授業が二部制で、午前に通う生徒と午後に通う生徒に分かれています。

その理由は、生徒数に対して教員数が足りていないからです。

基本的に30~40人の生徒に対して教員は1人で教えています(日本は児童約20人に対し教員1人)。

私が訪れたことのある学校では40名以上のクラスを受け持っている教員も居ました。

教科書は貸与制

複雑な教育事情 カンボジアと日本の違い~教育編~2

教科書は基本的に一年間の貸出制です。

進級時に学校へ返却しますが、管理の悪さや雨季での登下校などにより、ほとんどがボロボロの状態で戻ってきます。

紛失してしまい、返却も出来ないということもあります。

政府から支給されるはずの教科書も、地方では全く支給されていない学校もあり、5人で1冊をシェアしたり、1人も教科書を持っていない環境もよくあります。

多くの教員が副業している

カンボジアの教員の給料はとても低く、副業している教員が多いです。

学校が終わった後に塾を開講したり、休日にタクシーの運転手をしているという人もいました。

そのため、授業の準備時間が削られ授業内容や質にとても影響が出ています。

指導要領も持っていない教員や、小卒・中卒で教員をしている方もいます。

賄賂、教員の給料、教員の質、学習環境、国の仕組み。

複雑に絡み合って、簡単にはほどけない問題を引き起こしています。

急激な経済発展を遂げているカンボジア、これからもまだまだ課題は多いですね。

次回はカンボジアの建築事情についてご紹介します!

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